「専門家の話はわからない」
そんな悲しいことばを耳にする機会が増えた。
いや、関心をもってもらえるだけ、まだましなのかもしれない。
信頼できる専門知はもとより、それを初学者にわかりやすく伝えるスキル、その両方が、これまでよりもよりいっそう求められる時代を、私たちは生きている。
理系分野に目を向ければ、科学者や技術者と一般の人々をつなげる、いわゆる「科学コミュニケーション science communication」 といった活動も近年広く知られてきたが、最近ではSNSを駆使したサイエンス・コミュニケーターと呼ばれる人たちの活動に光があたるようになってきた。
また、「教育普及 museum education」 の名の下に、収集・保存・研究・展示以外の対外的な教育を目的とした活動を繰り広げてきた美術館博や博物館といったミュージアム機関も、コロナ禍を経て、新たな情報発信のかたちを模索し始めている。
私たちは、その導き手、プロの専門家と一般の人々を繋げるためのコーディネーターとして、積極的に行動していこうと考えている。価値ある場を創造するために、対話と関わり合いに重きを置きながら。
ありとあらゆる情報が溢れることが、「豊かさ」に直結するわけではない。
そんな夢をもちづらい時代だからこそ、若者たちには、好奇心を大切に、「好き」で「わからない」を超えていって欲しい。
私たちに関わるみなさまが、実りある人生を歩めますよう!
株式会社 青葉環境保全
代表 佐藤 仁